日記

マラソン大会の思い出〜「恥ずかしさ」も「強さ」に変わる〜

本日は札幌の隣町、当別町でマラソン大会がありました。

私たちが運営している喫茶店のスタッフも、吹奏楽メンバーとしてマラソン大会に参加していました。
吹奏楽の演奏は、ランナーが通過するタイミングに合わせて行われ、ランナーも会場の皆さんも音楽に合わせて楽しんでいました。

また、ゲストにオリンピックの金メダリストも来られていたみたいで、大変盛り上がったイベントになったみたいです。

雨が降っていたこともありとても寒かったのですが、スタッフも楽しい一日を過ごせたようです。

マラソン大会で思い出すこと

私はカウンセラーとして独立する前のサラリーマンとして働いていた時、年に1~2回ほどハーフマラソンに参加していました。

私は運動が苦手です。当然、走ることも苦手です。
そんな私が、何故マラソン大会に参加していたのか。

今考えるとおかしな理由なのですが、「定期的に恥をかくため」にマラソン大会に参加し続けていたのだと思います。

あえて恥をかく

私は運動の中でも走ることが特に苦手で、ゴールまでずっと走り続けることはできません。コースの半分以上が徒歩になり、順位でいうと最終ランナーに近くなります。

一番最初に参加した「たきかわコスモスマラソン」は、とても思い出深い大会でした。沿道の方々の声援が、とても暖かかったことを今でも覚えています。

私は、仕事の忙しさからあまり練習することもできておらず、走ることに慣れてない私はとにかく遅かったので、エントリーした部門でビリから2番目、ブービーでのゴールとなりました。

やっとの思いでゴール直前まで辿り着き、沿道の皆さんに応援されながら懸命に走っていると、MCさんのマイクパフォーマンスで「〇〇部門、最後から2番目のランナーがやってきました!皆さん暖かい拍手・声援で迎えましょう!!」と私に向けたアナウンスが。

もはや走ることすらできないほど足が痛い状態だったのですが、「頑張って!」「もう少し!」「中山さん、ファイト!」など、沿道から多くの声援をいただきなんとかゴールすることができました。
(その当時は、エントリーランナーの一覧表が沿道の方にも配られていて、ゼッケン番号から私の名前がわかったようです。)

応援していただいたことは本当に嬉しかったのですが、ブービーであることをマイクパフォーマンスされ、走れない状態をみなさんに注目されてしまったことが本当に恥ずかしかったなぁ…と今でも思います。

では、なぜそんなに恥ずかしい思いをしたのに、その後もマラソン大会に参加し続けたかというと、この体験のお陰で恥ずかしさに耐性がつき、メンタルが強化された実感が持てたからです。
みんなの前でブービーのマイクパフォーマンスをされることに比べたら、仕事での発表や失敗などがとても小さいことに思えたのです。

なので、自分のできないところをさらけ出す場所として、毎年ひっそりとマラソン大会に参加して「この経験に比べれば、大抵のことは大丈夫」と自分に言い聞かせるようにしていたのでした。

内緒にしてたのに

私はマラソン大会中は歩いている距離が長く、タイムや順位があまり良くありません。
ですので、マラソン大会に参加していることは家族以外には内緒にしていました。

しかし、ある年のJAL国際マラソンで会社の同僚などにバレてしまいました。

当時、公務員ランナーとして有名だった選手が1位でゴールされ、いつものように全力で走り抜け倒れこむシーンのTV中継に、応援に来ていた私のこどもが映りこんでいたのです…。

中継を見ていた会社の人たちに問いただされ、ついに私が参加していることがバレてしまったのです。
そのあとはもちろん、マラソンのタイムや順位を聞かれ、大会後にも恥をかいた思い出があります。

私がマラソン大会に参加していると知った同僚たちがもマラソン大会に参加し始めたため、私のひそかな自分いじめのイベントは終了としました。

それ以来、10年以上マラソン大会には参加していませんが、マラソン大会と聞くと今でもこの恥をかいた思い出が自動的に湧き上がってきます。
これは私の体験とイメージが強く結びついているため、今後もこのワードを聞くたびに思い出すのではないかなと思います。

イメージと考え方と行動は密接な関係があります。詳しくはこちら

生活に影響があるかどうか

私は「マラソン大会」と聞くと先ほどのようなことが自動的に湧き上がってきます。
どちらかというと私にとっては嫌な感じです。

沿道の人たちは暖かい声援を送ってくれたと思うのですが、どうしても私は「恥ずかしい」という感覚にしかとらえることが出来ませんでした。

正直この「恥ずかしい」という感覚は私の中では「歪んでいる考え」なのではないかと思うのですが、大げさにいうと「沿道の声援は私に恥をかかせている」という感じなのですが、この私が感じた考えが、生活に影響を及ぼしている場合は考え方を見直す必要があるのかなと感じます。

私の場合は、これよりも恥ずかしいことはないからあえてそのイベントに参加するという感じだったので、考え方を見直す必要性はなかったのですが、もし、このイベントをきっかけに誰かの声援が私を馬鹿にしているという考えになってしまい、周りの声が気になり生活や仕事に影響が出ているというケースには「カウンセリング」で考え方について見直していくことも検討して頂けたら良いのかなと思っています。

ここころのカウンセリングは、心の回復をメインに取り組んでいます。

心の回復と考え方というのは、一見違うように思うかもしれませんが、心の回復が出来るようになると、心に余裕が出来るようになります。心に余裕が出来てから「考え方」について見直していくと効果が現れやすくなってくるため、私たちのカウンセリングでは「心の回復」に力をいれて、そのあとに考え方についてアプローチをしていくという方法をとっています。

もし、考え方を変えたいと思って取り組んだけど、効果がなかったとか、辛かったという場合は心の余裕が無い状態で頑張ってしまったことが原因かもしれません。このような場合は、ぜひ私たちのカウンセリングをご検討ください。

マラソン大会と聞くと過去の体験からマイナスな感情が出てきてしまうのですが、生活に影響を及ぼすかどうかで考え方を見直していくかどうかという部分を検討して頂けたら良いのかなと思っています。

マラソン大会からかなりかけ離れた内容になってしまいました・・・

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