日記

愚痴を言うことの重要性

先日、思わず愚痴を言いたくなるような出来事がありました。

お店でカレーライスをいただいた時のことです。そのお店は、料理の提供スピードが早くすぐに食事を済ませられるので、急いでいる時などによく利用していました。

その日も急いでいたのでカレーを注文しカウンターで食べていると、後から入店されお客様が私が食べているカレーを見て、店員さんに「カレーもあるんだね〜」と声を掛けていました。

「素直だね」

声を掛けられた店員さんは、すかさず「カレーの味はいまいちで、美味しくないっす」と返答。

確かに、私自身も美味しいからという理由での注文ではなかったのですが「実際に食べている人の前で美味しくないとはっきり言うのはどうなのだろう…」と、心の中で感じてしまいました。

その返答を聞いたお客さんは苦笑いしながら「素直だね」と言いました。
すると、その店員さんは嬉しそうに「ありがとうございます!!」と元気に返事をしたのです。

思わず「褒められているわけではないだろう…!そこは喜ぶところではないと思うんだけど…(笑)」と私まで苦笑いしてしまったのでした。

先日、ブログで「別の角度から物事をとらえてみると…」というリフレーミングについての記事を書きましたが、今回の出来事で「素直」というワードを思わず悪い意味にリフレーミングしてしまいました。

この出来事は誰かに話そうとは思っていませんでしたが、カウンセリング事業以外にも飲食店も経営しているので、今回の出来事を愚痴を交えながらも教訓としてスタッフに共有しました。

愚痴も大事

カウンセリングを行っている中で、3人に1人ぐらいの割合で「愚痴を言わない」という方がいらっしゃいます。

愚痴を言わないというのはすごいと思います。
しかし愚痴を言わないということは、発散されていないということになり、少しずつ不満をため込んでしまっているということになるのです。

心に余裕がある時は気にならず我慢もできますが、長年愚痴を言わない・我慢することを続けていくと、少しずつ心にたまった不満により、気付かないうちに心の余裕がなくなり、ストレスによるうつ症状が表れてしまうというケースもあります。

理由が分からずにうつ病になってしまうというケースは、実は30歳後半~40歳前半、常にポジティブ思考の方が「愚痴を吐き出していないこと」が原因の場合があるのです。

これは長年愚痴を言わない、感じないようにする、我慢などを長期間続けることにより、うつ症状が出てしまったのだと考えます。

ストレスを数値化する

私の冒頭のエピソードを例にすると、自分の食べているものを美味しくないと言われたことに少し不満を感じました。その不満を数値化して「1」だとします。

この「1」が処理されず(= 愚痴を言わないなど)に溜まっていくと、いつか容量オーバーとなってしまいうつ症状などが現れます。

しかし、常にプラス思考な人は捉え方が非常に上手です。
今回私が「1」と感じたことが「0.01」として捉えることができるため、私と比べてかなり余裕があるということになるのです。

しかし、私はこの「1」を愚痴などで外に吐き出します。

(愚痴を話す場所・相手はよく考えましょう。批判のされない安全な場所をおすすめします)

一方、捉え方が上手で愚痴を言わない人はどうでしょうか。
この「0.01」をため込むということになるのです。

一日「0.01」をため込んでいくと仮定して考えていきましょう。

1年は365日です。1年ため込むということは3.65になります。
それを10年続けると36.5ため込んでいるということになります。
これを20年続けると73たまってしまうということになるのです。
最大容量を100だとしても、まだ27残っていると考えてしまいそうですが、実際にはもう1/4の容量しか残っていないため、視野が狭くなったり脳疲労の症状が表れていることが多いのです。

このような症状が表れた時に、心療内科などに行っても理由がわからず、お薬だけ処方されてしまうということがあるのです。

捉え方を変える、ポジティブに考える、アンガーマネージメントというのは一見ストレスを小さくするように思えるのですが、このストレスを吐き出す、発散するなどの対処を怠ってしまうと、結果的にうつ症状が表れてしまうということがあります。

ただ、症状がない状態でカウンセリングを受けるということは思いもつかないかなと思いますので、私たちはこれらのことをセミナーなどでお伝えして多くの人に知っていただき心のセルフケアに繋げて欲しいと考えています。

現在、メンタルヘルスの知識やカウンセリング理論やスキルを学ぶためのサイト「ここころアカデミー」を作ろうと動いています。
ストレスが多いこの時代に適応していくために、症状が表れていない時から知識を身に着け対策をしていただきたいと考えています。

安心して愚痴など不満を発散する場所がない人は…

今日は私の愚痴から始まってしまいましたが、この「愚痴」というのは心のケアに大きな役割を持っています。

ただ、愚痴を吐き出す場所は非常に重要です。
場所を間違えてしまうと、余計にストレスが溜まってしまったり対人トラブルに繋がってしまう場合もあります。

私たちは、愚痴を吐き出す場所の選択肢としてカウンセリングを選んでいただくのも良いと思っています。

ストレス発散方法のひとつとして、札幌の人はもちろん、出張などで札幌に来た時などご利用いただけますと幸いです。

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